11月21日の急落で82,000ドルまで下げたビットコイン。

しかし水面下では「静かな変化」が起きていました。

本レポートでは、CME先物市場で確認された「ポジション総入れ替え」現象、Bybitのマイナス金利が示す踏み上げ圧力、そしてブロックチェーン上で急増する現物買いデータを詳細に分析します。

📝 前回のレポート振り返り

📈 今週のビットコイン関連市場動向

🔍 今週のビットコイン：暴落後の"静かな変化"

先週何が起きたのか？

11月21日、デリバティブ市場でロングポジションが一斉に投げ売りされ、価格は急落しました。

しかしその後、80,000ドル台前半で反発の動きが見られています。前回のレポートで挙げていた目安、2025年3月11日の83,000ドルを一時的に下回った後、巻き戻しの動きが発生した格好です。

図1：中銀ハンター指標 - 高速・中速・低速×2の全期間で買いシグナル発動

🔄 市場では"総入れ替え"が起きた？

ここで興味深いデータがあります。

CME（シカゴ・マーカンタイル取引所）の先物市場で、21日と24日に特異な現象が確認されました。建玉（オープンインタレスト）を、その日の出来高が上回っていたのです。

こうした動きが2日連続で発生したということは、下落の継続にしろ上昇への転換にしろ、市場が新たな局面に入った可能性を示唆しています。

「なぜ下げたのか」に別の見方も

今回の下落には、もうひとつ話題になっている背景があります。

マイクロストラテジー社（現ストラテジー社）が、株価指数から除外される可能性を示唆するレポートが出回りました。この情報が売りを加速させたという見方です。

図：ストラテジー社（MSTR）の株価推移

一部では「JPモルガンがレポートを意図的に拡散させ、売りを誘発したのではないか」という疑念が広がっています。